今回の記事は、応用情報技術者試験の午後試験はどの問題を選ぶと簡単かを、エンジニア歴や職種、未経験などのカテゴリに分けてご紹介する記事です。応用情報の午前試験は純粋に知識を問うてくる問題が多いです。しかし、午後試験に関しては戦略も重要になってきます。自分に向いていない問題を無理に頑張る必要はありません。午後試験対策を始めた方は是非参考にして見てください。
応用情報の午後試験の問題について
応用情報午後試験とは正式名称「応用情報技術者試験」の「午前試験」と「午後試験」のうちの午後に実施される試験のことです。
午後試験は必須問題1問と選択問題4問/10問の試験です。
科目ごとに内容が異なります。ここでどの問題を選択するかが非常に重要な戦略となります。
- 情報セキュリティ
- ストラテジ
- プログラミング
- システムアーキテクチャ
- ネットワーク
- データベース
- 組み込みシステム開発
- 情報システム開発
- プロジェクトマネジメント
- ITサービスマネジメント
- システム監査
また、全ての科目を午後対策として、勉強する必要はなく必須1問+選択4問+予備1〜2問を予め決めておいて、集中的に勉強すればよいと思います。
午後試験はどれを選ぶべき?
結論から先に言うと下記を選ぶべきです。理由は簡単なので。。
- 情報セキュリティ(必須)
- システムアーキテクチャ
- データベース
- 組み込みシステム開発
- ITサービスマネジメント
予備
- ストラテジ
- プロジェクトマネジメント
なぜ上記問題を選ぶべきかに関して、各選択問題の内容を踏まえて解説していきます。
選択問題の内容をご紹介
ここからは私の所感が入りますので、私の経歴を知っておいた方が良いと思います。
当ブログを見ていただけると地味にコーディングを続けてはや4年程度。そのため開発経験は4年程度。実際がっつりコーディングやSQLを触っていたのは約2年程度の最低限ギリギリエンジニアを名乗れるくらいです。大学は一応理系ですが、数字に強いかと言われればそうではないです。。
情報セキュリティ
問題の流れ
ある会社がセキュリティに困っていて、対策を行っていくという流れで始まります。
用語
セキュリティ用語が1・2問だけ問われますが、午前対策でセキュリティ分野の用語を網羅しておけば問題ないです。過去問からセキュリティ用語のみ抜粋したまとめ記事も用意しているので用語の復習は下記記事を参照ください。
対策
基本的には午前試験の過去問道場でセキュリティ分野を過去10年分回答に出てくる用語の意味や意味からの用語の逆引きができれば問題ないです。あとは国語力です。ここは必須なので、午後試験も過去10年〜15年分くらいやり尽くせば傾向が抑えられます。8割程度取れれば大きいです。
ストラテジ
問題の流れ
会社の経営に関しての問題を分析を行って解決するというような流れが多い。
用語
経営分析名などの用語が聞かれます。選択肢の場合もあり。
対策
ひたすらに国語力問題。過去問をやりまくる。
プログラミング
問題の流れ
ソートなど何かの処理をプログラミングすると言う問題。
はっきり言ってプログラミングの選択問題は難しいです。慣れれば行けると思っていましたが3年分といても一向に慣れず私は諦めました。応用情報を受ける中では、専門学生やコーディング経験のない方などもいると思いますが、私はコーディングも割とやっているのですが、難しいと感じました。何年分か解いてみて、無理だなと思ったらエンジニアのプライドは捨てて素直に捨てたほうがよいと思います。
システムアーキテクチャ
問題の流れ
企業がシステムを取り入れる、移行するみたいな問題。
用語
用語はほぼ出ていません。答えが問題文にあることが多い。
対策
圧倒的簡単かつ国語問題。問題文に回答があるパターンも多いです。最近の傾向からクラウドを絡ませた問題が多いような気がする(実際現場でもシステム構成はクラウド化が進んでいるためか?)のでIaaS・PaaS・SaaSの違いやクラウドとオンプレの違いは押さえておいたほうがよいと思います。慣れるまでひたすら問題をやりまくればOKです。
ネットワーク
問題の流れ
あるシステムの仕組みをネットワークの知識中心に解いていく流れ。
午前の知識を利用できる、セキュリティの範囲とかぶる部分があるのは勉強上利点です。ただし、内容がインフラエンジニア以外には少し難しいようなイメージです。インフラかじっている人でもプロトコルなど触っている化石エンジニアはほぼいないと思いますので、少し大変かともいます。ただし、よく出るプロトコルなどは傾向がありそうな感じ(私は過去3年分といて捨てました。他の方が簡単なので。。)でしたので、ネットワークが好きな方や業務でしっかり触っている方は是非トライしてください。
データベース
問題の流れ
企業のデータベースを伴うシステムの変更や開発について。(システム開発の内容は聞かれません。)
用語
出題されない。
対策
SQL未経験の方には少し難しいがほぼパターンが決まっている。そのため過去問をやり尽くせば必ず高得点狙えます。基本的にE-R図書かせて、テーブルに足りないカラムを文章から導き、問題文中のSQLを穴埋めで埋めるのみ。SQLも出るパターンは決まっているので対策しやすいです。
データベースで出題される用語と頻出SQLは下記にまとめているので、下記を押さえた上で、問題を解きまくれば未経験でも確実に高得点狙えます。
組み込みシステム開発
問題の流れ
組み込み機器に関する処理の流れを説明する問題。例えば音を発して跳ね返ってくるまでの受信・送信などの処理
用語
出題なし。
対策
開発系かと思いきや国語問題かつとても簡単。計算問題がありますが、文章から導ける場合がほとんど。ただし、稀に難しい計算問題もあります。過去問をやりまくれば傾向は抑えられます。傾向
情報システム開発
問題の流れ
システム開発技術を問う問題。
用語
ほぼなし。
対策
システム開発に関する問題。用語やUML図などの図形問題が多くプログラミング分野のようにコードを書くことはないですが、開発経験がないと難しいような気がします。また、範囲が広く勉強に時間がかかる気がします。普段からマネジメントやプログラミングをしっかりやっている方向けなイメージです。私は図形問題が解けないなと感じ、捨てました。。
プロジェクトマネジメント
問題の流れ
システム開発を行うマネジメント過程に関して聞かれる問題です。
用語
稀に問われます。
対策
基本的には国語力問題で簡単です。問題文から答えがわかる場合もほとんどです。問題をやりこめばOK。
ITサービスマネジメント
問題の流れ
ITサービスマネジメントとは要は運用のことで、システムを運用していく中で、サービスをマネジメントしていく問題です。
用語
SLAやBCPなど運用系の用語が問題文中に出てくるのと、稀に聞かれたりします。
対策
午前問題のマネジメントなどで用語を押さえておけば問題ないです。
システム監査
問題の流れ
システムを監査する流れの問題です。
用語
稀に聞かれます。
対策
こちらも基本的に国語問題です。監査に関しては普段から携わっている方が少ないと思います。用語も稀に問われることがあります。
選択問題の難易度
難易度ですが、概ね下記のようなイメージです。私の
必須
- 情報セキュリティ(用語とセキュリティ知識を覚える必要あり)
国語問題:文章をしっかり読んで答えるのみ
- ストラテジ
- システムアーキテクチャ(易)
- プロジェクトマネジメント(中)
- ITサービスマネジメント(中)
- システム監査(中)
- 組み込みシステム開発(易)
技術的な問題:プログラミング・SQLや開発手法など
- プログラミング(難)
- ネットワーク(難)
- データベース(中)
- 情報システム開発(中)
午後試験は結局どの問題を選ぶべき?
先ほど紹介したおすすめ問題はあくまで私の個人的な考えも含まれています。そのため、一番良いと思われるのは全ての問題を一度解いてみて、自分に合っていそうなものを見つけることが大事です。
ただし上記のような時間が惜しい方は下記を参照して見てください。
SQLを触ってテーブル操作やER図など名前くらいは知っている方、または午前問題の勉強をして、ER図やテーブル操作に関して理解できたと感じている方はデータベースを採用するべきです。ほぼ同じような傾向のため、問題を複数回解けばER図は確実に得点でき、SQLの穴埋めも解けるようになると思います。あとは国語問題です。
次にプログラミングはできると思って、とくと撃沈する方が多いのでエンジニアの方は一度問題を解いてみて、解けそうかを確認してみましょう。私レベルでは無理でした。。
ネットワークやシステム開発技術などもありますが、何度的に国語力でなんとかなる問題の中でも自分に合っている(おそらく他と比べても簡単)な問題と予備問題を2つほど選ぶと私は下記のようになります。
データベースがどうしても解きたくない方はストラテジやプロジェクトマネジメントをスタメンに入れて、システム監査や経営戦略などを予備に入れましょう。
スタメン
- 情報セキュリティ(必須)
- システムアーキテクチャ
- データベース
- 組み込みシステム開発
- ITサービスマネジメント
予備
- ストラテジ
- プロジェクトマネジメント
自身の解く選択問題を決めたあとはひたすら過去問をやりまくりましょう。解かないと決めた問題は時間の無駄なので解かなくて大丈夫です。
では今回の記事は以上です。他にも応用情報関連の記事を記載しているので、是非興味あればサイト内みて行ってください。
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