今回の記事はDocker環境上にAnaconda環境を構築しJupyter notebookを起動する方法に関してご紹介する記事です。Anacondaをローカルにインストールするとほかのソフトと競合を起こすこともあるので、Jupyter notebookを使用したいと考えている方は是非Docker上に環境構築を行ってみましょう。
Dockerインストール
Docker環境がすでにある方は飛ばしてください。
まずはDockerを自身のPCにインストールします。インストールの流れは下記です。
- PCにあったDockerをインストール(こちらの公式ページから)
- Dockerのアカウント作成(こちらの公式ページから)
DockerはWindowsとMacなどOSの違いでインストールするものが違います。ただ、インストールは簡単でイメージファイル、またはexeファイルをダウンロードし、クリックするだけだけです。
アカウント作成では適当なIDを打ち込んで、メールアドレスとパスワードを設定するだけです。アカウント作成が終わればメールが飛んできますので承認すればアカウントが使用できるようになります。
Dockerは安心できるコミュニティなのでメール登録も安心して行ってください。
Dockerがインストールできたか確認するためには、コマンドプロンプト、ターミナルを開き、下記コマンドを実行してください。バージョン番号が出力されればOKです。
docker --version
クジラのアイコンのアプリケーションがPCに追加されていると思いますのでそちらをクリックするとDockerが起動します。
詳細なDockerのPython環境構築手順は下記記事にまとめているので気になる方は是非参考にしてみてください。(Docker上にPython環境を構築しHello World)
DockerでAnaconda起動
次にAnaconda3のDockerイメージを取得し、Dockerコンテナを立ち上げていきます。
docker pull continuumio/anaconda3
取得したイメージをビルドしてDockerコンテナを起動します。
docker run -it -p 8888:8888 continuumio/anaconda3 --name jupyter /bin/bash
これでDockerコンテナが起動し、コンテナ内のバッシュコマンドを開くことができたと思います。次はコマンド操作によってAnaconda環境に含まれているJupyter notebookを起動していきます。
DockerコンテナでJupyter notebookを起動
下記コマンドを実行してください。
jupyter notebook --notebook-dir=/opt/notebooks --ip=0.0.0.0 --no-browser --allow-root
- –notebookはJupyter notebookが保存されている場所
- –ipは0.0.0.0を指定
- –allow-rootはルート権限
(Jupyter notebookが存在しないとなった場合やPCがWindowsの場合は、Docker上の環境パスがデフォルトでは設定されていないので、cdコマンドで、「opt/conda/bin/」のフォルダ移動して、上記コマンドを実行してください。)
下記のような表示が出力されればJupyter notebook のローカルサーバがDocker上に起動しています。
To access the notebook, open this file in a browser:
file:///root/.local/share/jupyter/runtime/nbserver-27-open.html
Or copy and paste one of these URLs:
{ここにURLが表示されている}
URLが出力されているのでこれをPCのブラウザで開くとJupyter notebookのページを開くことができます。操作方法もローカル環境にインストールしたAnaconda版のJupyter notebookと差はないです。
今回の記事は以上です。ほかにも多数のDocker系の記事やPython関連の記事を記載しています。興味があればサイト内見ていってください。
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